医科歯科業界新聞インタビュー記事

院長が医科歯科業界新聞のインタビューを受けました。

今回は高知市八反町にある「岡林歯科医院」の岡林茂樹先生にお話を伺いました。
ご出身は安芸市だそうですが、お父様がいわゆる「転勤族」で、3歳の時に安芸を離れてからは、30歳で高知に戻ってくるまで、ずっと県外だったそうです。おじいさまの家は安芸にあったので、夏休みなどに帰ってきて川遊びなどをした記憶があるそうです。
歯科医をめざす気持ちが固まっていったのは、縁あって東北大学の歯学部に入ってからだそうです。仙台での学生時代は、列車の清掃のアルバイトで、夜7時から次の日の朝7時まで、モップかけ、窓ふきなど、体が鍛えられたそうです。
研修を積んだ後、昭和54年に現在の八反町で開業されました。なぜこの場所だったのか?それは「土佐弁」です。「転勤族」の家庭だったため、出身は高知と言っても、土佐弁は得意ではありませんでした。そこで、土佐弁の不得手があまりマイナスとならないよう、やはり「転勤族」が多いこの地域での開業を決められたとのことです。
開業当時から「予防」を大切にし、口腔ケアをしっかりとすすめ、また訪問診療にも取り組んでいかれました。今では当たり前となっていますが、あまり一般的ではなかった頃から、患者さんへの思いをもって進められていらっしゃいます。そうした予防、口腔ケアへの思いに共感できる方、そうした「治療」が「心地よい」と感じられるような方が、長くお付き合いをしてくださる患者さんになっているとのことです。こうした姿勢が口コミで次第に広がり、いまでは訪問診療だけで1日25~30件ほど回られているそうです。
休日の過ごし方としては、一番が野菜作りだそうです。ご自身で育てた明日葉を天ぷらで食べることが楽しみだとおっしゃっていました。高校時代は空手をされていたそうですが、いまは歩くことが一番の体作りだそうです。ご自宅から医院までの約1.5㎞を何十年もの間歩いていたそうで、その歩く時間がお仕事のオン・オフの切り替えの時間だったそうです。
先生は、今後の医療のあり方にも大いに関心を持たれていて、人口減少など社会の変化の中で医療界も変わっていかなければならないし、また「このままでは社会保障費がパンクする」との国の言い分も理解できる、しかし一方では患者さんに必要な医療は受けてもらわないといけない、何とか良い方法を考えていかないといけないと話されていました。そうした点で、保険医協会の取組みにも注視をしていただいているとのことでした。

高知市八反町 「岡林歯科医院」 (取材 浜田)